さゆこの自分で治すっきゃない!

双極性障害を自力で飼いならす

ストラテラと副作用と私

主治医にADHDを疑われる

私は双極性障害と診断され、治療を続けていますが、なかなか状況が上向きにはなりません。

そこで主治医が、発達障害の一種・ADHD(注意欠陥・多動症)を疑い始めます。

双極性障害ADHDは併発も多いそうですね。)

 

adhd.co.jp

ADHDは、以下の3つの症状が特徴的です。

不注意 集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。

多動性 じっとしていることが苦手で、落ち着かない。

衝動性 思いついた行動について、行ってよいか考える前に行動してしまう。

 

これらの症状のあらわれ方は人によってさまざまですが、そのあらわれ方の違いから「不注意が目立つ状態」、「多動性・衝動性が目立つ状態」、「混合した状態」の3つに分けられます。

 

私に関してですが、多動性だけは絶対にないと思います。主治医の指示で、母に私の生育歴を聞きましたが、「落ち着きがないの真逆。むしろ子どもなんだから、もっと動けと思っていた。」とのことでした。(ひどい)

不注意に関しては、否定はしきれません。忘れ物も多い方でしたし。

ただ、この程度を障害と言われてしまうと、みんな障害になってしまうのでは…?

衝動性に関しても、私にはないと思うんですが…

 

しかし、主治医は私のたった一つのエピソードで、ADHDだという確信を深めます。

それは、16万円のヘッドホンを購入したというもの。

高額な買い物は、衝動性の現れとのことです。

 

いや、医者の気持ちはよくわかる。普通そんな高額な買い物はしないとお思いでしょう。今どき数千円で買えるもんな。でも音響マニアからしたらそんなに高い買い物じゃない。骨伝導ヘッドホンやからな。

羽生結弦もウン十万のイヤホン使ってんねんぞ。

mynews23.com

私もヘッドホン買うにあたって2ヶ月リサーチした上で、貯金残高をしっかり確認した上で購入しとんねん。むしろ慎重派じゃね?主治医だって、もっと高額な買い物してるっしょ!(以上、さゆこの心の叫び)

 

とはいえ、主治医の指導には素直に従う派女子なので、ADHDの症状を軽減するお薬、ストラテラを服用することになりました。

 

予想外の副作用におそわれる

ストラテラを初めて飲んだ次の日、頭から思考が消えてゆき、脳みそからエネルギーが下に落ちていくような感じになりました。

ここまでは想定の範囲内ですね。私はこんなに雑念を抱きながら暮らしていたのかと。本当に私はADHDなのかもしれないと思いました。

 

しかし!

急に38度まで熱が上がり、体じゅうの力が抜けはじめました。けいれんやひどい頭痛もするように。

ただ、うまく表現できないけれど、普通の高熱やインフルエンザの時とは違う不愉快感がある。

手足の関節に謎の痛みが発生。これも高熱の時の関節痛とも何か違う。

メンタルも同時に底まで落下。

 

辛い体を引っ張りながら必死にクリニックに向かい、主治医に副作用の状況を伝えたものの、

 

ストラテラにはそのような副作用はありません」

とだけ言われ、終了しました。

多分、服薬と関係なく風邪を引いたか、薬を恐れるがあまりの思い込みでしょうとのこと。

 

いや、風邪とは違う感じなんです!と訴えたところで、精神病患者の妄想感がありますもんね。本当に違うんですけどね。

(ちなみに謎の関節痛は服薬終了後も1ヶ月ほど続きました。今でもたまに痛みます。)

 

この件で、落下していたメンタルは奈落の底まで突き落とされ、主治医への不信感を強く持つようになりました。

 精神科医の仕事は、

薬を出す → 上手くいかない → 別の薬を出す → (続く)

でしかないということは理屈ではわかります。

精神疾患はメカニズムがほとんど解明されていないので、精神科医の仕事は、知識と経験でに薬を試し続けることです。

 

しかし、患者の心情からすれば、この薬さえ飲まなければ、こんなに心身ともに墜落する必要はなかったわけで、もう少し配慮のある対応(せめて、「つらい思いをさせてごめんね」の一言とか)があれば、よかったものを…ということです。

 

強めの副作用って、体の内面から不意打ちで暴行を受けるような感じなんですよね。

うつだと診断されてから、一番つらい気持ち、死にたい気持ちになって号泣しました。

今でもこのエピソードを思い出すと涙が出てきます。今も泣きながら書いています。

トラウマになっているんでしょうね。

 

お医者さんや薬剤師さんにとっては、よくある出来事の一つでしかないと思いますが、薬の副作用が出た後の医療機関の対応に傷ついて、さらなる治療を拒否、その後症状が悪化という事例は想像以上に多いのかもしれません。

私が抗うつ剤を初めて飲んだ時に重篤な副作用がなく、治療を継続できているのは、たまたま運が良かっただけかもしれません。

 

もちろん、ストラテラだって一般的には良いお薬だといわれていますし、この薬で救われた方もたくさんいます。この記事は、一個人の体験をお伝えするだけのものです。

 

ただ、私は本当にADHDだったのか、そうであったとしても、そもそも薬を飲む必要があったのか、ていうか、ADHDとは何なのか。

頭がぐるぐるします。