謎に効く聴覚統合訓練(AIT)の不思議
以前に記事で、16万円のヘッドホンを購入したことで、速攻で医者からADHD認定されたという話を書きましたが、今回はこのヘッドホンについて掘り下げていきたいと思います。
実は、この高額ヘッドホンを買ったのは、聴覚統合訓練(AIT)のひとつ、
The Listening Program(TLP)を受けるために必要だったからです。
どんな訓練か簡単に説明すると、
①特殊な骨伝導ヘッドホンを使用して、
②周波数をいじった特殊なクラシック音楽を、
③毎日30分聴く
以上。
この訓練は、自閉症や、ADHD、学習障害と行った発達障害や、聴覚過敏の症状の軽減に役に立つそうです。
私は、主治医からADHDの疑いを持たれていますし(納得してないけど)、聴覚過敏に非常に悩まされています。
会社で仕事中、キーボードのガチャガチャ、ッターン!!音などの雑音で、叫びたくなるほどイライラしています。
他の人に聞いてみても、意外と皆さん雑音など気にせずに生活できているんですね。
そんな時に読んだ本が、これ。
「脳はいかに治癒をもたらすか(著:ノーマン・ドイジ訳:高橋洋)」
この本が、とても面白い!!
この本の主張は、脳には神経可塑性という性質があり、脳に器質的な問題があろうと、適切な訓練を行えば、脳が変化し、回復できるというもの。
いろんな訓練法が紹介されており、私はその中のいくつかを試して、すべて謎に効いています。(他の訓練についても、いずれ記事を書きたい。)
どの訓練もパッと読んだ感じ胡散臭さが否めませんが(ヘッドホンで精神疾患が治るなんて!)、この本では丁寧に科学的根拠をベースとした説明がなされており、私も納得した上で試してみようと思いました。
AITをやってみた感想
AITは日本ではあまり知られておらず、私の住んでいる県で実施してくれる場所はありませんでした。
そこで、少し都会まで出向いて、お試しをさせてもらいました。
お試しでほんの少し音楽を聴いただけで、私には変化がありました。
何というか、謎の爽快感があるんですね。
首筋が、スーッとするような。
(ちなみにこの爽快感は、上記の本に記載されている他の訓練でも共通で感じたものです。)
この爽快感は、初めて双極性障害向けの薬・クエチアピンを飲んだ時と同じタイプのものでした。しかも薬の時より強い。
そしてこの爽快感があると、覚醒度が増した感じがして、その日はよく眠れます。
そんなこんなで、初期費用のヘッドホン代はかなり高額ですが、思い切って始めることにしました。
月々の料金は、$34.95(4,000円弱)です。
インターネットからダウンロードした音源を聴く方式なので、一度契約のためにTLPのプロバイダを訪れれば、あとは自宅で実施できます。
お試しの時に感じた爽快感は、今でも続いています。
音楽を聴いたあとにストレッチ運動をすると、再び爽快感が起こったりする。
双極性障害の症状が和らいで、何とか仕事もできるまでに回復できたのには、この訓練の影響も大いにあるのではと思っています。
まあ、私がこの話をした人たちは、医者を含めほとんどが
ヤバい健康商法に騙されている!
と哀れみの目で見られるんですが。
どなたか、他にもこのAITを試した方や、謎の爽快感を経験したことがある方がいらっしゃれば、お話を聞かせていただきたいです。