【悲報】主治医が病む
新社会人として就職してから割とすぐ心療内科にお世話になりはじめたんですが、かれこれ5年ほど経ちます。
的確に薬を処方してくれますし、信頼していました。
しかし、半年前ほどから主治医に変化が…
なんだか、主治医の顔に精気がない…‼︎
私の気のせいかと思い、診察室を出てお会計に。
こちらは奥さんが受付をされているんですが、やはり憔悴しきった顔をされている…‼︎
その時は夫婦喧嘩でもされたのかなと思っていたのですが、その後通院した際も、今までと比べて、どう考えても主治医のテンションが低い。
表情が平板。
患者の経過を忘れがち。
怒りっぽくもなった。
…わかる、私には。
この人は私と同類だと!
病んでいると!!
きっと自分で自分に抗うつ剤を処方しているに違いない。
とはいえ、主治医がちょっと病んでるくらい問題ないと思っていました。
どうせ同じ薬をもらうために通っているだけだし。
しかし、先日の受診で転院を決意しました。
転院決意のきっかけ
実は最近、会社の同じ係の人が、不慮の事故で急死されたんです。
それが非常にショックだったので、主治医にもその出来事を伝えました。
そうしたら、主治医が非常にショックを受けた顔をして、「これ以上、つらい話をしないでくれ!」という心の叫びが伝わってきたのです。
私は空気を読んでしまい、それ以上自分の気持ちを主治医に吐露することはできなかったのです。だけど…
せめて!主治医くらいは!
病人の話を聞けや!
俺の話を聞け!!
ということで、転院の心が固まり、他の心療内科のリサーチを開始。
病み仲間の会社の同僚に、通っているクリニックはどんな感じか聞いてみたところ、ちょっとした衝撃が。
診療に1人あたり、最低20分の時間が確保されているとのこと。
えっ!?
私、最低限の状況報告だけやから、5、6分で終わんねんけど!!
それが普通じゃないの!?
そこから、クリニック探しの旅がはじまる。
以下、クリニック探しに当たって気をつけたことを書きます。
【その1】発達障害の診断が可能であること。
そもそも今の主治医が信頼できなくなったきっかけが、短時間診療でろくに患者の話も聞かずにADHDだと決めつけ、ストラテラを投与し、体調がおかしくなってしまったこと。
その後のフォローもなし。まあ、主治医が病んでいてはそんな余裕もできないだろうよ。そこはしょうがない。
詳しくは、前回の記事で。
私の住んでいる自治体では、発達障害を診断できる医療機関リストがインターネットで公開されています。そこを見たところ、なんと私の通っているクリニックは
診断は不可だけど、発達障害向けの投薬は可
とのこと。そんなことってあるのね。
ADHD等の発達障害の診断をしようと思ったら、どうしても心理士がテストをしてくれるところでないと無理みたいですね。
せめて、テストでADHDだと判明したのなら、その治療を受けようという気持ちがつきますよね。
【その2】精神分析学会等に所属していないこと
これは、私の宗派の問題です。
私は現代医学のエビデンスを重視している医師にかかりたいと思っています。
私は大学時代に心理学を専攻していましたが、その中で、ユングやフロイトを始祖とする精神分析学には根拠があるとは思えなかったからです。
イドだのスーパーエゴだのは、私には信じられません。文学や哲学の角度から見ると非常に面白いとは思うのですが、私の症状を精神分析的なフィルターで判断されたくない。
実際、世界的に見れば、現代の心理学界では精神分析学は時代遅れとみなされていますが、なぜだか日本では、精神分析学がしぶとく残り、我こそが心理学の主流だという顔をしています。
精神科医でも意外と精神分析学派が多いので、各クリニックの医師経歴を確認し、そこを除外しました。
【その3】あまり古いクリニックではない
医学は日進月歩で、精神医学もまた同じです。
どんなに良い先生でも、お年を召されている方の知識はどうしても古いものとなりがちです。
どんな診療科目でも、やはり若い先生の方が最新の知見を生かした治療ができる可能性が高いそうです。(と、医者の友達が言ってました)
【その4】最後は先生の人柄
各クリニックのHPを見るだけで、そのクリニックの雰囲気というのは伝わってきます。
厄介な患者は来て欲しくないんだろうなぁと思うような不誠実な書き方であったり、先生の経歴自慢が書き連ねてあったりするところは、野生の勘で除外しました。
最後は、患者へのリスペクトが感じ取れるような文章がアップされているクリニックを選択しました。
結果はいかに!
以上、4点を踏まえて転院先を決定しました。
初診の予約が取れたのが1週間後です。
電話したときに驚いたのが、
「初診時は1時間半ほど見ておいてください」
と言われたことです!
ええ〜私のためにそんなに時間を割いてくださるの〜😭
期待大です。
結果が分かり次第、また記事を書こうかと思います。
とりあえず気がかりなのは…
今の主治医に断りを入れて、紹介状を書いてもらうこと。
あっちも鬱だし、こっちも鬱だし、気が滅入る。
ストラテラと副作用と私
主治医にADHDを疑われる
私は双極性障害と診断され、治療を続けていますが、なかなか状況が上向きにはなりません。
そこで主治医が、発達障害の一種・ADHD(注意欠陥・多動症)を疑い始めます。
ADHDは、以下の3つの症状が特徴的です。
不注意 集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。
多動性 じっとしていることが苦手で、落ち着かない。
衝動性 思いついた行動について、行ってよいか考える前に行動してしまう。
これらの症状のあらわれ方は人によってさまざまですが、そのあらわれ方の違いから「不注意が目立つ状態」、「多動性・衝動性が目立つ状態」、「混合した状態」の3つに分けられます。
私に関してですが、多動性だけは絶対にないと思います。主治医の指示で、母に私の生育歴を聞きましたが、「落ち着きがないの真逆。むしろ子どもなんだから、もっと動けと思っていた。」とのことでした。(ひどい)
不注意に関しては、否定はしきれません。忘れ物も多い方でしたし。
ただ、この程度を障害と言われてしまうと、みんな障害になってしまうのでは…?
衝動性に関しても、私にはないと思うんですが…
しかし、主治医は私のたった一つのエピソードで、ADHDだという確信を深めます。
それは、16万円のヘッドホンを購入したというもの。
高額な買い物は、衝動性の現れとのことです。
いや、医者の気持ちはよくわかる。普通そんな高額な買い物はしないとお思いでしょう。今どき数千円で買えるもんな。でも音響マニアからしたらそんなに高い買い物じゃない。骨伝導ヘッドホンやからな。
羽生結弦もウン十万のイヤホン使ってんねんぞ。
私もヘッドホン買うにあたって2ヶ月リサーチした上で、貯金残高をしっかり確認した上で購入しとんねん。むしろ慎重派じゃね?主治医だって、もっと高額な買い物してるっしょ!(以上、さゆこの心の叫び)
とはいえ、主治医の指導には素直に従う派女子なので、ADHDの症状を軽減するお薬、ストラテラを服用することになりました。
予想外の副作用におそわれる
ストラテラを初めて飲んだ次の日、頭から思考が消えてゆき、脳みそからエネルギーが下に落ちていくような感じになりました。
ここまでは想定の範囲内ですね。私はこんなに雑念を抱きながら暮らしていたのかと。本当に私はADHDなのかもしれないと思いました。
しかし!
急に38度まで熱が上がり、体じゅうの力が抜けはじめました。けいれんやひどい頭痛もするように。
ただ、うまく表現できないけれど、普通の高熱やインフルエンザの時とは違う不愉快感がある。
手足の関節に謎の痛みが発生。これも高熱の時の関節痛とも何か違う。
メンタルも同時に底まで落下。
辛い体を引っ張りながら必死にクリニックに向かい、主治医に副作用の状況を伝えたものの、
「ストラテラにはそのような副作用はありません」
とだけ言われ、終了しました。
多分、服薬と関係なく風邪を引いたか、薬を恐れるがあまりの思い込みでしょうとのこと。
いや、風邪とは違う感じなんです!と訴えたところで、精神病患者の妄想感がありますもんね。本当に違うんですけどね。
(ちなみに謎の関節痛は服薬終了後も1ヶ月ほど続きました。今でもたまに痛みます。)
この件で、落下していたメンタルは奈落の底まで突き落とされ、主治医への不信感を強く持つようになりました。
精神科医の仕事は、
薬を出す → 上手くいかない → 別の薬を出す → (続く)
でしかないということは理屈ではわかります。
精神疾患はメカニズムがほとんど解明されていないので、精神科医の仕事は、知識と経験でに薬を試し続けることです。
しかし、患者の心情からすれば、この薬さえ飲まなければ、こんなに心身ともに墜落する必要はなかったわけで、もう少し配慮のある対応(せめて、「つらい思いをさせてごめんね」の一言とか)があれば、よかったものを…ということです。
強めの副作用って、体の内面から不意打ちで暴行を受けるような感じなんですよね。
うつだと診断されてから、一番つらい気持ち、死にたい気持ちになって号泣しました。
今でもこのエピソードを思い出すと涙が出てきます。今も泣きながら書いています。
トラウマになっているんでしょうね。
お医者さんや薬剤師さんにとっては、よくある出来事の一つでしかないと思いますが、薬の副作用が出た後の医療機関の対応に傷ついて、さらなる治療を拒否、その後症状が悪化という事例は想像以上に多いのかもしれません。
私が抗うつ剤を初めて飲んだ時に重篤な副作用がなく、治療を継続できているのは、たまたま運が良かっただけかもしれません。
もちろん、ストラテラだって一般的には良いお薬だといわれていますし、この薬で救われた方もたくさんいます。この記事は、一個人の体験をお伝えするだけのものです。
ただ、私は本当にADHDだったのか、そうであったとしても、そもそも薬を飲む必要があったのか、ていうか、ADHDとは何なのか。
頭がぐるぐるします。
ブログを開設しました!
はじめまして。さゆこです。
新社会人なりたてでストレスMAXに達し、双極性障害を患って3年が過ぎました。
双極性障害は、いわゆる躁(そう)うつ病と呼ばれるもので、ハイテンション期とうつ期を繰り返す精神疾患です。
周りにうつ病とか自律神経失調症とか適応障害とかの人はいるんですが、自分以外の双極性障害の人にはあったことがありません。
発症率も人口の1パーセントほどだとか。
仕事の休職・復帰を繰り返し、ただいま3度目の休職中ですが、あらゆる回復方法を試し、それなりに「双極性障害の飼いならし方」について掴めるようになってきたと思っています。
私以外の双極性障害の患者さんや、その支援者の一助になれればと思っています。
よろしくお願いします。